コミュニティを中心に近隣の空室を高齢者に貸し出します
この度、イチイでは長きにわたり温めてきた「分散型サ高住」を事業化するべく、本格的な取り組みがスタートしました。
2021年12 月には、当社の「分散型サ高住の事業化プラン」が国土交通省より「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」に選定されました。
これは高齢者などが安心して暮らせる住環境づくりで特に先導性が認められた事業であるとされた証です。加えて、国交省がその事業費を補助します。
分散型サ高住とは?
高齢者の住まいのひとつとして浸透した「サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)」。しかし、「分散型サ高住」は従来の「サ高住」とは異なります。
言い換えると、「分散型サ高住」とは「コミュニティを重視した高齢者向け賃貸住宅」。
コミュニティを中心とし、周辺の賃貸住宅を高齢者向けの住まいとして活用するというモデルです。
イチイの「分散型サ高住」の内容は次のとおりです。
・当社が運営する地域交流センターを高齢者の見守りサービスの供給拠点とする
・地域交流センターの近くにある複数の空室を「見守り付きの高齢者住宅」として再生する
つまり、いままでの「サ高住」のように一棟まるまる使うのではなく、まちに点在している空室を活用するので建物の垣根を越えた高齢者の住まいというわけです。
イチイの「地域交流センター」は地元の方々が可能なオープンスペース
イチイでは2018年に地域交流施設として中野区に「鷺宮地域センター」を、翌年2019年には田無に「田無地域センター」と「シニア世代向けシェアハウス」を開設しました(ともに西武新宿線 田無駅徒歩12分)。
「地域交流センター」はどちらもセミナーや会議等の会場として地域住民の皆様に無償で貸出しています。
なぜ不動産管理業者が無料で施設を提供するのか?
不動産管理業を行う当社がなぜ無償で施設を貸し出すのか?
それは前述したように「地域交流センター」の近くにある空室を高齢者向けの住まいとして貸し出す「分散型サ高住」を展開していきたいからです。
新しく建物を建てずに既存物件を活用することで、安心して高齢者が暮らせる住まいを広げる。このために、まずは地域の皆様の交流拠点として「地域交流センター」を構えたというわけです。
私たちが進めるのは高齢者向け住宅の新規開発ではありません。
それについては次回詳しくご説明いたします。