【シングルマザーを守る取り組み】シングルマザー向けシェアハウスと現状について解説 Vol.2

住宅確保要配慮者(公営住宅法に定める算定方法による政令月収が15円万8,000以下の世帯)に該当するシングルマザー。全てのシングルマザーが該当するわけではありませんが、賃貸住宅に入居しづらいという事実があります。

しかし、少しずつ賃貸住宅に入居するシングルマザーが増えています。この状況に一役買っていると言えるのが、シングルマザー向けシェアハウス(ひとり親世帯向けシェアハウス)。2021年4月にシングルマザー向けシェアハウスは全国的にセーフティネット住宅への登録が認められるようになりました。

そこで今回は、シングルマザー向けシェアハウス(ひとり親世帯向けシェアハウス)について解説します。

シングルマザーシェアハウスが住宅セーフティネット制度に登録された経緯

実は、これまでもシェアハウスは住宅セーフティネット制度に登録されていました。ところが、それは単身者向けシェアハウス。シングルマザー(ひとり親世帯)向けのものは登録されていなかったのです。

しかし、近年シングルマザー向けシェアハウス(ひとり親世帯向けシェアハウス)のニーズが高まり、同制度に登録されることとなりました。

いち早く動いたのは横浜市、今後の普及に期待

この制度をいち早く導入したので有名なのが横浜市です。しかし、2021年6月20日時点で横浜にある約8,000戸のセーフティネット住宅のうち、住宅セーフティネット制度による家賃低廉化の補助を受けられるシングルマザー向けシェアハウス(ひとり親世帯向けシェアハウス)はわずか10戸。作画QUOカード導入した横浜市でもこの状態であることから、全国へはまだ普及していないと言えます。

しかし、横浜市の積極的な姿勢が衰えたわけではありません。2023年3月に注目を集めたのが、横浜市中区大平町に誕生したシングルマザー専用アパートです。手掛けたのはめぐみ不動産コンサルティング。多数のシングルマザー向けシェアハウスを手掛けて、培ってきたノウハウを生かして、物件を購入・リフォームしてシングルマザー専用アパートを生み出しました。

シングルマザーシェアハウスの特徴

シングルマザーシェアハウスとはどのような住まいなのでしょうか。昨今見られるシングルマザーシェアハウスは、シングルマザーを支援するサービスが充実しています。施設によってさまざまあるので、自分が欲しいと思うサービスがある施設を選ぶといいでしょう。

ここでは、シングルマザーシェアハウスの特徴をご紹介します。

シングルマザーシェアハウスの特徴1:保育所が併設・保育施設の送迎サービスがある

同じ建物に保育所を併設しているシングルマザーシェアハウスがあります。すぐに子どもを預けられるので移動時間を大幅に短縮できるのが最たるメリット。保育所を併設してなくても、近隣に保育施設がある物件もあります。

近隣に保育施設がある場合、送り迎えをしてくれるサービスがあるシェアハウスも。早出や残業する場合にはとても助かりますね。

シングルマザーシェアハウスの特徴2:ベビーシッターサービスがある

ベビーシッターが常駐していたり、来てくれたりなどのサービスを設けている施設もあります。子どもの急病や、自身に急用が入ってしまったときも安心できます。

シングルマザーシェアハウスの特徴3:コミュニティスペースがある

コミュニティスペースを設けているシェアハウスもあります。季節ごとのイベントをとおして入居者同士が交流できることも。シングルマザーの孤立を防ぐことができます。

シングルマザーシェアハウスの特徴4:水道光熱費が無料または定額

シェアハウスの中には水道光熱費が無料、もしくは家賃に含まれているところもあります。出費をできるだけ抑えたいシングルマザーにはうれしい料金体系です。

シングルマザーシェアハウスの特徴5:食事付き

食事付きサービスを設けていたり、近くに子ども食堂があったりする物件もあります。食事を作る手間を省けるだけでなく、子どもが一人で食べることを回避できます。

シングルマザーシェアハウスの特徴6:仕事を斡旋してくれる

シェアハウスの運営会社や関連会社が仕事を紹介してくれるサービスがある場合も。離婚直後で求職中のシングルマザーには安心材料になると言えます。また、なかには建物内に働ける店舗を併設しているところも。

 

このようにシングルマザー向けシェアハウスの中には、ソフトを充実させているところもあります。今後はシングルマザー向けシェアハウスだけでなく、入居者の暮らしを豊かにしたりサポートしたりする住まいが増えていくことでしょう。

イチイが取り組んでいる分散型サ高住シニア向けシェアハウスペット共生型住宅も同様です。シニア世代が安心安全に暮らせるだけでなく、心豊かになる要素を盛り込んでいます。

暮らしのサポートが付随した住まいがスタンダードになっていく時代はそう遠くないと言えます。

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