【同居よりいい】シニアの理想の暮らし方は子世帯との「近居」

親世帯と子世帯の新しい住まい方、近居をご存じですか? ここ数年、この近居がじわじわと広がっています。

近居と同居するのではなく、程よい距離感で親世帯と子世帯が住むこと。気軽に行き来できる距離感にそれぞれ住むスタイルです。

なぜ近居が好まれるのでしょうか。今回は近居が人気の理由をご紹介します。

親世帯・子世帯の近居が好まれる理由

プライバシーを確保できる

一番の理由はプライバシーの確保といえるでしょう。

近居はお互いそれぞれ住まいを持つので相手を気にすることなく暮らせます。同居は確かに安心感がありますが、いくら家族でも干渉されたくなかったり、全てを見せたくなかったりする人は多いでしょう。

また、家族がすぐ近くにいると気を遣ってしまいがち。くつろぐはずの家が堅苦しくなってしまうことも。

近居にはこれらがありません。相手の状況を気にせずに自分のペースで暮らしながら、必要な時はすぐに会える。この心地よい距離感が親世帯・子世帯ともに支持されています。

子どもの世話になりたくない

かつては「年老いた親の世話は子どもがするもの」というのが通説でした。

しかし、現代のシニアはそのように考えていないようです。内閣府(政策統括官)が60歳以上の男女1,870名に実施した「高齢者の住宅と生活環境に関する調査(2018年度)」から、子世帯との同居がベストな選択肢ではないことがわかりました。

同調査では、子どもがいる1,687名に「子と同居や近居をしたいと考えていますか?」と質問。結果は下記のとおりです。

1位「子供と同居したい」(34.8%)
2位「同居ではなく近居がしたい」(29.0%)
3位「同居も近居もしたくない」(18.9%)
4位「同居か近居のどちらかをしたい」(9.6%)

・同調査での「近居」の定義は「住居は異なるものの、日常的に往来できる範囲〈同一中学校区内程度(約6㎞以内・車で15分以内程度)〉に居住すること」としている。

同居したい人が最も高いとはいえ、他の回答者と大差ない結果となりました。この結果から、シニア間で「子世帯にお世話になる」という意識が絶対的なものでないことがわかります。

子世帯と親世帯の暮らし方は近居が当たり前という時代はそう遠くないと言えるでしょう。

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