国連サミットで2015年9月に採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された17のゴール(国際目標)は、持続可能・多様性を持つ“誰一人取り残さない”社会を目指すもの。その中には、住まいに関わるものがあります。住まいにも持続可能・多様性が必要であり、賃貸住宅も例に漏れません。
現在、イチイが取り組んでいる分散型サ高住はSDGsのゴールに沿った新たなシニア向け賃貸住宅です。どのような部分が沿っているのかご紹介していきます。
【高齢者は賃貸住宅と親和性が高い】高齢者の住み替えニーズと現状について
分散型サ高住が叶えるSDGsとは
分散型サ高住が叶えるゴールは、過去記事「【住まいの多様化】これからは賃貸住宅でSDGsのゴールを目指す時代」で述べた「10 人や国の不平等を無くそう」でご紹介した「10 人や国の不平等を無くそう」を含めて全部で3つあります。
残り2つは下記のとおりです。
・11 住み続けられるまちづくりを
・17 パートナーシップで目標を達成しよう
SDGsゴール11 住み続けられるまちづくりを
2030年までに、だれも取り残さない持続可能なまちづくりをすすめる。すべての国で、だれもが参加できる形で持続可能なまちづくりを計画し実行できるような能力を高める。
だれも取り残さず、だれもが参加できる。これを叶えているのが地域センターです。
分散型サ高住は地域の空室・空き家を活用し、半径500m以内に地域センターを構えています。地域センターは住人を定期訪問する見守り活動をするスタッフの待機場であり、地域の交流拠点です。地域住民にも一般開放しているので年代問わず交流できる場となっています。
住人の高齢者が自分のペースで訪問できるコミュニティの場。それが地域センターなのです。
SDGsゴール17 パートナーシップで目標を達成しよう
さまざまなパートナーシップの経験や資源戦略を基にした、効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップを奨励・推進する。
分散型サ高住の地域センターは分散型サ高住の住人と地域住民を繋ぐだけでなく、地域に住む方全てが豊かに暮らせる知見をお伝えする心強いパートナーになりたいと考えています。
そこで地域センターでは、定期的にセミナーを開催しています。「地域を知り、地域をつくるセミナー」をテーマに、地域住民の方に役立つコンテンツを発信。
高齢者に向けたセミナーでは介護保険・スマホ活用・ペット共生・死後事務委任・任意後見をお伝えしています。
また、見守り活動を行うスタッフも、分散型サ高住の住人のパートナーです。生活に関わる困り事をサポートします。
ご紹介したように、分散型サ高住はSDGsのゴールを叶える住まいと言えます。
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